病気と仕事について考える

持病、女性特有の疾病、仕事をするにあたって考えること

仕事とどう向き合う

自分が病気になるはずはないと、多くの人は思っているものです。しかし、実際にがんの当事者になったらどうでしょうか。女性ならばがん検診をうけてみると、結果がんとわかったとき、休職することが必要です。

しかし、女性ばかりの職場ならまだいいですが、基本的に上司は男性で取引先の人も男性とういうことも多いでしょう。何の病気か言わないわけにもいかないので伝えますが、女性特有のがんというのは男性には伝えづらいものです。休職するときも、復職したあとも、女性特有のがんである乳がんはとくに視線が痛いと感じることもあります。そのようなことからも、職場にがんであることを公表しないという女性は6割にのぼるのです。

しかし、伝えなければ理解はしてもらえないですから、難しいところになります。ですから、病名はやたらと公表する必要はなく、自分が必要とする配慮を、配慮してほしい人にだけ伝えるようにします。取引先には有休の時期と通院日と会議が重なったときの対応などを伝えれば十分で、上司には仕事量や内容への希望を伝えるけど、隣の人には香水の匂いに敏感になってしまったので控えてもらえると助かるなど内容を使い分け、半年後には営業にも復帰できるなど見通しを伝えることも大事でしょう。

ただし、第三者に見通しを伝えるときには、自分の治療の内容とスケジュール、たとえば、抗がん剤の副作用は何か月後に落ち着く、定期検査の外来は何か月ごとにあるなどを把握していることが必須になります。つらいかもしれませんが、医師に詳しく説明してもらい、裁量権を持っている人に、ほしい配慮を見通しとともに伝える、そして同僚とはポジティブコミュニケーションを意識するといいでしょう。